まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

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空と海の交わる空間(1)

長編は初めて、です。なんというか続きものとはまた違いますね。

では、今回はプロローグ感覚でどうぞ。









投げ込まれた小さな小さな石が生んだ波紋
それはどこまでも広がり続ける






[空と海の交わる空間]










真夏の青空



灼熱のような暑さを避けるべく冷房の効いた公共施設にきていた。
家にこもっているよりこういった施設にくることで電気代の節約になりエコにもつながるらしい。
それに何よりお互い活字を読むのは好きなのだ。来ない手はないだろう。



隣に座る彼女は日本語であるかも怪しそうな難しい本を見つけ、すでに本の世界に浸かり始めていて。一体どこから見つけてくるのかと思える題材のものばかりをチョイスしてくるのが相変わらずだと思った。

これといって読みたい本があるわけでもなくひとりブラブラしているわけにもいかなかったので、なんとなしに目にとまった薄い文庫本を手に取り彼女の隣に腰を下ろした。


同じ空間で互いの世界を広げることが少し嬉しかった。
気兼ねなんかない、信頼し合えるからこそ何も言わない。けれどそこにいる。まるで背中合わせのような存在。そういう空気が好きだった。
皆で騒ぐことも好きではあるがこうして静かに過ごすことも好きだった。
二人きりで一日読書に費やしてしまったこともあるくらい、それは心地の良いものに感じていた。














ふと、人数が減ったことに気づき時計に目を向ける。

閉館30分前
読み終わった本を置き行くために立ち上がると彼女も一緒に立ち上がる



「これ、借りてくるわね」



軽やかな足取りに
あぁ 亜美ちゃんにはやっぱりここが似合う、なんて思った。



彼女が借りてきた本を奪うように持つと、そのまま外へと重い扉を押し開ける。
たった一枚壁を隔てただけで感じる温度差に目眩を感じた。



「あっついなぁ」

「夏なんだからしかたないわ」



そうやって笑った彼女の瞳は泣きそうな、悲しみを秘めた色をしていた。
何故そう感じたのかわからなかったが一瞬、一瞬だけそんな気がした。



「もうすぐ夏休みだねぇ」




元気付けるように発した言葉。
蝉の大合唱も徐々に収まりつつある空に、明るい未来だけを見ていたのかもしれない。




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