まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

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空と海の交わる空間(4)

続きです。







電話のコール音に目が覚める。
どうやら考え事をしているうちに眠ってしまったようだ。
そんなに長くは寝ていないはずと、携帯に目をやると電源は切れていた。そういえばコールのうるささに自分で電源を切ったのだ。
ならば鳴っているのは固定電話だろうか。最近では携帯のほうばかりを使用していたためか、その音がとても懐かしい。



「もしもし?」



酷く重い受話器をとると久しぶりに声を出した。
相手は見知った仲間からで



「あんたいったい何やってんのよ!」



挨拶もなしに怒鳴り散らされた。
どうせ何で空港に来なかったのか問いつめられるだけだと思い、ろくろく話も聞かず適当に流し受話器を置いた。

どうしてこうもお人よしばかりなのだろうか。
他人からの言葉なんて今はうざったらしいだけで、ありがた迷惑も良いところだった。そんな言葉を聞きたくなくて、電話線ですら抜いてしまった。












しばらくして今度は玄関のチャイムが鳴らされる。
こんなときに訪れるとしたらお節介な誰かさん達しか思いつかなかったから居留守をすることにした。
けれど、何度も鳴らされるチャイムがうっとおしくて、鍵を開けにいく。
のろのろと鍵に手をかけると扉が勝手に開いた。





そしてその隙間から拳が飛び込んできた。
渾身の力で放たれたであろうそれが左頬にめり込む。

それでも痛みを感じなかったのは、そこに立つレイが涙をいっぱいに溜めていたからだろうか。



「何…すんのさ」

「自分だけ、不幸みたいな顔、してんじゃないわよ!!」



普段涙を見せないレイが取り乱して泣いている。
言われた言葉はどこか遠かったけれど、泣いていることだけはダイレクトに脳に伝わってくる。
今の自分に何か言う資格はなく、俯くことしかできなかった。
それが気に食わなかったのだろう。レイに勢いよく胸ぐらを掴まれた。



「どうして探さないのよっ!」


「何、言ってるんだ?…何を探すんだよ」


「亜美ちゃんに決まってるでしょ!?」



何を言っているのか理解できなかった。けれど恐怖に似た感情が体に満ちるのがわかる。
こんなときにレイが嘘をつくはずがない。


ホントウハワカッテイルクセニ
頭のどこかに響く声。



「だって亜美ちゃんはドイツに……」

「空港にも来ないし家に電話してもいなかったのよ!美奈子ちゃんが電話で言ったでしょ!?」



まるで冷や水でもかぶった気分だった。
それと同時に鈍器で殴られたような頭の痺れ。










気がつけば家を飛び出していた。



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