まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

見えない優しさ

前世で~す。根底に流れてるのはまこ亜美ですぜ
初登場のあの方がでますw




「ネプチューンではないですか」


「あら、マーキュリー」


回廊の向こうから優雅な足取りで珍しい人物が歩いてきた。






[相変わらず]








「お久しぶりです」

「ま、相変わらずマーキュリーは堅いわね」


そう言って優雅に微笑む、海王星を守護に持つ戦士
彼女が最後に来たのは何年前だったのだろう。


私たちが太陽系の内部の担当ならば、ネプチューンたちは太陽系の外部関係を担当している。
故に『外部太陽系戦士』
こう分けてしまえば簡単だが、彼女たちは内部とは計り知れない強敵と危険に常にさらされているのだ。

大きな理由もなければ、パレスに訪れることもない。





「今日はどのような御用件で?」

「あら、用件がなければ来てはいけないのかしら?」


足取りと同じような優雅な物言いにはからかいの声色も含まれていたように聞こえる。

経験の違い、なのだろうか。
同じ戦士であってもどうしても上に感じてしまう。
けれどそのことに対して嫌悪を感ているわけでもなく、むしろ尊敬していた。









「マーキュリーちょっと…あ、ネプチューン!お久しぶりです!」


回廊の日の当たらない場所に移動すると、ジュピターが小走りでやってきた。
何度言い聞かせても回廊を走るジュピターに、あきらめの混じった声で一字一句いつもと変わらない注意をする。
けれど、「気をつける」と言う彼女の言葉に、仕方ないと思ってしまう自分もジュピターに甘いのだろう





「ジュピターも相変わらず、マーキュリーしか見えてないようね。」

「はは、よく言われます」


苦笑いで返すジュピターの言葉に顔が赤くなるのがわかる。
否定しなかったことに少しくらいの弁解をすべきだと思うのに、どこかで嬉しいとも感じていて
なんとも複雑な気持ちに襲われた。






「ところで、ネプチューンは今日は一人なんですか」

「えぇ もちろん」


よくわからない気持ちをはぐらかすべく、なんとなしに話を振ると
その一言に何故だか安堵の表情をするジュピター
けれど、ジュピターの顔を見たネプチューンが策士のような不敵な笑みを湛えていた。

そして案の定、次の一言に彼女は固まってしまうのだった











「ウラヌスも一緒よ?」












ぴたっ という効果音がぴったりと当てはまるようにジュピターは静止してしまった。
今のセリフのどこにそのような態度を示す事柄があるのかはわからないが
彼女にとっては相当重要なことであったらしい

天下の勇将は口をあけたままの状態を保ち続けている






「やはりウラヌスもご一緒でしたか」

「当り前じゃない。私が一人で来るとでも思って?」

「いいえ。残念ながら。こちらとしては一人でも来ていただけないと、非常に困るのですが。」

「そんなのつまらないじゃない」


「………ウラヌスは、今 どこに…?」


ようやく動き出したジュピターは、呟くようにネプチューンにウラヌスの所在を聞いていた。
そこまでウラヌスに頼みたい用事でもあるのだろうか
先ほどのネプチューンの迷言もまるで聞こえていないようだった



「確か…宮殿を回ってくるって言っていたと思うけれど」


「すいません!あたしはこの辺で失礼します!!…っと、マーキュリーまたあとでな」



勢いよくお辞儀をすると回廊を走り去って行った。
つい先ほど注意したばかりだというのに…

なんというか、嵐が通り過ぎたようだ




「何故ジュピターはあんなに慌てていたのでしょうか?」


「この前来た時だったかしら。ウラヌスがね、兵を何人かたぶらかして連れて帰っちゃったことがあったのよ」


絶句。
先ほどからこの人はいくつ爆弾を落とせば気が済むのだろう。

そもそも、そんな事実を把握していなかった。




「ジュピターがわざわざ迎えに来たから確かよ?」


私の顔を覗き込んで悪戯っ子のような笑みを浮かべている。
どうやら表情が顔に出ていたらしい。不覚。

けれど、これでいつぞやに出された謎の外出届の理由に合点がいった。

調練、と称されて書かれていた人数が連れ去られた(?)人数なのだろう。
……記憶が正しければ、二桁は確実にいたはずだ。

書類仕事が苦手なジュピターは、普段は人数など細かい部分を未記入なことが多かった。
それが、あの時だけすべてをきちんと埋めていた。

今だからわかることなのだが、
正式書類に残すことで、彼女たちを罪に問われないようにしたのだろう。




「……はぁ。 そういうことされると、こちらとしてもとても困るのですが」


つい漏れた声は目の前の人に言ったのか、心の中の人に言ったのか

とにかく兵を無断で動かされてはたまったものではない。




「それで思い出したわ。こちらの人員が足りないのよ。だからマーキュリーにお願いしにきたのよ」

「それは…少し」


隊は、量より質を重視する。
それにただでさえ人数がいないのに、ここ最近の出兵に次ぐ出兵のために
ほかに派遣できる余裕などないに等しかった。




「出してくれないのなら、勝手に連れてっちゃうわ」


「………なんとかしますから、そのようなことはやめてください」


断りを入れてくれただけでも良しとするしかないのだろう。


観念して、承諾すると 
見とれてしまうような優雅な頬笑みを返された。


この年上の戦士には一生叶わないのかもしれない

けれどそれもいいような気がして、つい頬が緩んでしまった。









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