まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

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はろうぃーん

一日早いですが明日あげられる自信がなかったのであげときます
今年はフェイはや!



「はやてちゃん、トリック オア トリートです」

日付も変わる残業終わりに目の笑っていないリインから一つしかない選択肢を与えられた





[おかし⇔いたずら]





「だぁ!もうやってられんわ!」
「はやてちゃん手を動かすです!!」
「お、おにや…鬼がおる…」
「鬼で結構です!」

ちゃっちゃと片づけちゃってください!
なんて昨日からお怒り状態のリインは終わった書類を回収し、その倍の追加書類を机に置いた。
どさりという重みのある音にげんなりしてまたため息が漏れる。

「リインはきちんといいましたよ!?」
「あんなん反則やろ…」

昨日のやり取りを思い出して口をへの字に曲げた。
帰ってから作ろうと言っていたお菓子があの瞬間手元にあるはずがない。
それを知っていて聞く我が家の末っ子は鬼じゃなければなんなのだというのか。
あまりの仕打ちから机に突っ伏すと、悪戯と称された書類の束とリインの叱咤する声が降りかかってきた。




―――――





結局定時になっても書類は片付かなかった。
いくら片づけても新たな書類がやってくる。今時紙なんて!と叫べばモニターでの仕事がわんさか送られてくるし、目が疲れたと訴えればまた書類がやってくる。
そんな減らない仕事への苦々しい気分を変えようと伸びをしたら、ぱきりと骨が鳴った。その音にまた顔をしかめる羽目になったのは言うまでもない。
そんな苦い顔を自由への脱出口、執務室の出入り口に向けていると扉が開きシグナムと目が合った。

「あ、主はやて?」
「おー シグナム。どないしたんよ?」

ひらひらとタワーの間から手を振ると何とも言えない表情で返された。
少し同情のような憐みのような眼差しが混じっていたのは気の所為だと思うことにした。

「リインを迎えにきたんだよ」

ひょっこりとシグナムの後ろから顔を出したアギトが目の前までやってきて教えてくれた。

「そうかー……って、リイン帰るんか!?」
「はいです」
「なら私も「はやてちゃんはダメですよ」」

なんやねんそれ!と机に突っ伏す。本日二回目である。
そのための迎えかー なんて呟くとアギトに頭をポンポン叩かれた。

「仕方ないよマイスター。溜めこんじゃったのがいけないんだから」
「リインは付き合う義理はないですからね!」
「そんな言葉何処で覚えたんや…」
「そういうわけですから、その、頑張ってください」

始終苦い表情を浮かべたままのシグナムが二人を連れて執務室を出て行った。
後ろ髪を引かれるのか何度もこちらを振り返っていたので、苦笑いで手を振った。
リインがいなければ少しは休憩できるだろう、と背もたれに身体を埋めようとしたらリインが余計な一言を残していった。

「リインのかわりの人がくるまでさぼっちゃダメですからねー」

マジか…とおでこが机に直撃する。本日3回目の衝突である。





―――――





朦朧とした意識から目が覚めると、相変わらずひとりきりの執務室が目に入った。
なんやねん 見張りなんてきいへんやん
ぶつぶつと悪態をつきつつ作業を再開しようと大きく伸びをすると、横からコップが差し出された。

「っぅえ!?」
「はやて、お疲れ様」

がばっと振り返ればにこりと笑うフェイトちゃんと目が合った。
どうやらリインの言っていた見張りとはフェイトちゃんのことのようだ。
あまりにびっくりして固まっていると、きょとんと首を傾げられた。

「あれ?もしかして私がくることも聞いてなかった?」
「ええ まあ」
「じゃあ改めて、わたしがはやての最後の見張り担当です」

ということは最後までフェイトちゃんがここにいるということなのだろう。
ちょっと嬉しいかもしれない
ニヤけそうな顔を隠すために書類に手を伸ばすと、何故か回収されてしまった
…あれ?

「ちょ、フェイトちゃんなにすんねん」
「え?何って片づけだけど?」
「いやいや、それ未処理のやし」
「あれ?もしかしてはやて気づいてないの?」

なにがや
自然と不貞腐れたような声が出てしまうが仕方がない。今日一日除け者扱いだったのだ。
少しくらい当たったってバチはあたらないだろう

「ここにあるの全部、期限まだまだ先のやつだよ?」
「はい?」
「ほら」

差し出された書類をふんだくって読むと確かに一週間以上先のものだった。
それよりなにより私でなくとも十分な書類がわんさか混じっているのは何故なのだろうか。特に上官からのくだらない企画書。サインしてしまっていることに気がつき、腹いせに盛大に破り捨ててやった。誰がやるもんか

「あと、リインからの伝言」
「今度はなんよ」
「『リインからはやてちゃんへのお菓子です』ってさ」
「へ?これが?」
「違う違う」

苦笑いで答えるフェイトちゃんはどんどん書類をかたしてゆく。
いつの間にか半分以上スペースの出来た机を眺めながら、先ほどフェイトちゃんが入れてくれたコーヒーに手を伸ばす。少しぬるくなってしまったが今はそれがとても丁度良く感じられた。

「はやて明日休みだって」
「へ?なんでよ」
「だから、リインからの『お菓子』だよ」
「でも私なんも」

言いかけてやんわりと口を抑えられる
目で問いかけると、へにゃりと笑いかけられて不覚にも顔に熱が集中する

「八神家のみんなからのお菓子は私との休暇だそうです。だから一緒に帰ろう?」
「…それやったら」
「というわけで、はやて」
「…?」
「トリック オア トリート」
「え、ちょっ…」

そう言うや否や、私の体をひょいっと持ち上げて歩き出す。
迷いなく出口へと進むその体に必死に抵抗する。それが無駄とわかっていてもだ。

「フェイトちゃんずっこい!!」
「じゃあはやても言えばいいじゃない」
「!そ、そうやった」
「まぁ、でももうタイムアップだけどね」

時計を見れば長い針と短い針が仲良く一番上で重なっていた。
やられた…時間まで考えての行動だったのかと絶句していると、楽しげな声でフェイトちゃんがにんまり笑った

「覚悟しておいてくださいね、お姫様」
「…りょーかいです、王子様」


諦めてフェイトちゃんに合わせると、嬉しそうな顔が近づいてきたのでゆっくり瞼をおろした。
…隊舎の廊下のど真ん中で

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