まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

光あるところに影あり

フェイはやだけどフェイはや出てきません
暗めシリアス


「あんな、フェイトちゃんがな!」

「あのね、はやてがね!」

今日も私はフェイトちゃんとはやてちゃんの話を聞く
本人に言えばいいじゃないという言葉とともにいろんなものを飲み込んで





[不器用]






「アリサちゃんすずかちゃん、帰ろ?」

放課後の教室でなのはは後ろにいる二人に振り返った。
いつもの笑顔を一生懸命貼り付けている、アリサにはそう見えていた。

「なのは」
「はやてちゃんとフェイトちゃんは…別に帰ると思うから」

いつも通りに話しているように聞こえて、まったくこちらの呼び掛けに気づいていない。
最近のなのははいつもこんな感じだった。
原因はわかっていた。けれどそれがなのはの選択ならばとアリサとすずかは黙ってみていたのだ。

「なのはちゃん」
「今日は私も何も用事ないからさ、どこか寄り道…」
「なのは!!」
「な、なに…?」

でももうアリサには我慢の限界だった。
どうしても見ていられなかったのだ。

「あんた一人、そんなに無理しなくていいのよ?」
「アリサちゃん、なんの話…してるの」
「あんたは嫌なら嫌って言っていいの」


時間を比べるわけではなかった。それでも、アリサもすずかも、はやてやフェイトよりもずっと前からなのはと一緒にいたのだ。
親友の亊くらいすぐわかる。

「とぼけたって無駄よ。あんたのことなんてお見通しなんだから」

顔を歪めたなのはの手をすずかがとる。なのははいつもどこか一人で抱えようとするから、強引にでも奪わなければダメなのだ。

「はやてちゃんの相談なら私が聞いてもいいんだよ」
「フェイトだって私が連れてってあげるから」
「うん…うん…」

「あんたの気持ちをそんなに隠してまで、我慢する必要はないのよ」

震えだす手を握って落ち着かせる。
アリサもすずかも、話を聞くたびに傷ついているなのはの姿を何度も見ているのだ。
その痛みも苦しみも計り知れないけれど、少しでも和らげてあげたかった。

「ふっ…く…」
「大丈夫、今はあの二人もいないよ」

すずかのその一言を合図に、なのはは声を上げて泣きだした。
がむしゃらにアリサとすずかに抱きついて、声を枯らしながら想いを吐き出した。


『なのはは強いね』


「私、全然強くなんかない!!」
「そんなことないよ。あんなに黙って笑っていられたじゃない」


フェイトの言葉はなのはをその場にとどまらせ


『なのはちゃんは優しいなぁ』


「それに優しくなんかない!!二人が幸せなのに、どうしても喜べなかった!」
「そんなことないわ。あんたは憎んだり恨んだりしなかった」


はやての言葉はなのはから拒絶を奪った



想いをひた隠しにして、それでも二人の前では笑い続けていた。


「つらかった!痛かったよぉ!!」
「痛くないわけないじゃない」
「なのはちゃん良く頑張ったね」


なのはが泣き叫ぶ姿を初めて見た、そんな気がした。
それが悔しくて、アリサもすずかも目に涙を浮かべた。
この子にこんなにも抱え込ませてしまったことが、何より悔しくて悲しかった。



「どいつもこいつも、不器用すぎるんだわ……」



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アジル

Author:アジル
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