まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

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拍手まとめ―なのは編4

溜まっていたのであげます
8回目はフェイはや中編が入っていたので、それとおまけを

約束(フェイはや+なのは)
おまけ(マテリアルズ)


ですです


一陣の風が私の目を襲い、思わず目をつぶってしまう。
風が通り過ぎたのを感じ目をあけると

とてもきれいなお姉さんが立っていた






「は、やて…?」

その人は聞きなれた声で私の名を呼んだ
その金の髪といい、包み込むような優しい声といい
私の知っている友人にそっくりで

「そうですけど…あの、もしかしなくても貴女は…」

フェイトちゃん?と聞きたかったのだけど、その前に抱きしめられていた。
突然すぎて抗議の声を上げようとしたが、私の肩にしっとりとした温かさを感じてしまって動けなくなってしまった。

「泣いてるん…?」
「はやてに、会えるとは思わなくて…」

涙ぐんだ顔でこちらを見る彼女
先ほどまで一緒にいたフェイトちゃんは私よりほんの少しだけ背が高いだけだったのに、目の前の人はかなり背が高い。その差は大人と子供。けれど何故かその人がフェイトちゃんであると確信のようなものがあった。


「あの…フェイトちゃん?…ずいぶん、大きくなったなぁ…」

そう言うと、フェイトちゃんは驚いた顔を苦笑いにかえて頭を撫でてきた。
その瞳に涙の跡はない。

「たぶんだけど…私が大きくなったんじゃなくて、はやてが未来にきちゃったんじゃないかな」
「へ?」
「私からみたらはやての姿は過去の姿だし」

慌てて外を見ると、確かに見たことのない風景だった。そして彼女はフェイトちゃんであることに間違いはないようだ。ただし未来の姿であるが。

「な…ぇえ!?」

今の状況をやっと脳が理解したようで、驚きがじわじわと全身を駆け巡る。
中学生になってすぐトラブルとは、なんてついていないのだろう。
午前で授業も終わり、いつも通りに友人と帰宅していただけだというのに…

己の不幸を嘆いていると、ぐ~っという腹の虫の訴えに意識が現実に引き戻される。
そういえば、お昼を作るために急いで帰っていたんだっけ。けれどそれも今は無理な話であるが。

「とりあえず…お昼、一緒に食べる?」

どんな状況でも人間お腹が減るようだ。
そんなこの状態に相応しくないことを考えながら、苦笑いでこくりと頷いた。






――――――――――――――――――――――――――





「はやてはやっぱり可愛いね」
「~~~~///」

膝の上で顔を真っ赤にしたはやてを抱きしめる。
このぬくもりを忘れないように





「フェイトちゃんは、夢を叶えられたんか?」

昼食を食べ終わり、リビングでくつろいでいると、はやてがこちらを窺うように聞いてきた。

「はやてやみんなのおかげで叶えられたよ。」
「…今はないん?」
「今も続いてるかな」

ちょっと変わっちゃったけど と小声で呟く。
私が描いていた夢には、大切なものが欠けてしまったから
きっとその形を取り戻すことはないから、私はその欠片を追う夢を選んだのだ
私のは欠けてしまったけれど、他の人の欠片を守るために

「でも、フェイトちゃん苦しそう」
「…そんなことないよ」
「うそや」

即答され、苦笑いしてしまう
どうして?と瞳で問いかければ、少し得意げな笑みを向けられた

「フェイトちゃんはいくつになってもわかりやすすぎなんや」
「はやてが見破るのがうまいんだよ」
「まぁ そうかもしれんけどな」

えへんと胸を張る姿はとても可愛くて、そして私の記憶のはやてと重なる。
「ほら、またや」とこちらを向く顔は幼いのにどこか大人びていた。

はやてだって何も変わっていない。
いつだってその不意に見せる表情に私は不安を抱いていた。



「そ、そうだ!はやて会いたい人とかいない?私が連れてってあげるよ!」
「会いたい人?」
「うん。なのはやユーノ、アルフなんかも。クロノは無理かもだけど」

そんな顔が見たくなくて、別の話題を振ってみる
けれど、これが失敗だった


「そうなんや~ じゃあ、」

うーんと真剣に考えていたはやてが顔を上げる
瞳に期待と不安を混ぜた光を湛えてこちらを窺う。


「今の私は、どうなん?」


向けられる笑顔は相変わらず優しいのに
胸に深く突き刺さるような痛みを感じた





――――――――――――――――――――――――――





初めからおかしかった
泣きそうな顔、辛そうな表情
そして…






「どうって…?」
「夢叶えられたとか、今何しとるんかなーって」

別に話としてはおかしな流れではない。
けれどフェイトちゃんはひどく焦っているようだった。

「あ、あぁ。はやては夢叶えられたと思うよ?部隊も持ったしね。」
「そうなんか。なんやすごいな~」

自分の未来を聞くのはなんだか不思議だった。
けれど気づいてしまう。
私は言葉遊びが得意だから。


「せやけどなんで、全部過去形なん?」


純粋な疑問だった。
けれどフェイトちゃんは黙ってしまった。

「今は…もう叶っちゃったからね」



そうとわかってしまう間。
フェイトちゃんが何かを隠していることは明らかだ。

その’何か’を知らなきゃいけない
そんな気がして、私は話を掘り下げていく。


「なぁフェイトちゃん。今の私に会えたりする?」
「うーん、遠くに行ってるから無理かも」

遠く。それはどこなのだろう。
疑問に首をかしげても苦笑いされるだけ。


「じゃあ、通信とか。できひんの?」
「通信も届かないところだから、ちょっと…」

どうやら私はここにはいないようだ
ならば仕方がない。

「ちょぉ残念やけど…繋がらないんなら仕方ないやな」

しゅんとする私を見て、フェイトちゃんは口を開きかけ、閉じた。
漏れ出た音はもう一人の親友の名前だった。

「…なのはちゃん?」
「うん…なのはなら、いるよ」
「ほんなら、なのはちゃんともお話したい。」
「……」

難しそうな顔をして黙るフェイトちゃん
フェイトちゃんが聞かれたくないのは今の私の亊。
きっとどんなに聞いても答えてはくれないのだろう。

…けれど、なのはちゃんは違う。
なのはちゃんは言ってくれる。それが何であろうと。


「じゃあ、なのは呼ぶね」

それをフェイトちゃんも知っている
知っているから、フェイトちゃんは苦しそうに頷いた






――――――――――――――――――――――――――





「ほんとにはやてちゃんだ…」

目の前の少女がとても懐かしい
口に手を当てて必死にこみ上げるモノを抑え込んだ。





フェイトちゃんに呼び出され半信半疑で尋ねてみれば、そこには親友の懐かしい姿。
気がつけば、その小柄な体を思いきり抱きしめていた。

その光景を見届けた後、フェイトちゃんは
「少し外すね」
と、どこかにいってしまった。



「えぇっと、なのはちゃんも、随分大きくなったんやね」
「そうかなぁ? 自分のことだからよくわかんないや」

照れくさそうに笑うと、柔らかい笑顔を返してくれた。
何もかもが変わらなくて、懐かしい。


「それで、はやてちゃんはどうして私を呼んでくれたのかな?」

少し子供扱いしたような口ぶりになってしまったが、今のはやてちゃんとはそこそこ歳も離れているから仕方がない。
はやてちゃんもそれに気がついたのかわざとらしく合わせてくる。なんというか、らしいなと思った。

「もちろんなのはちゃんに会いとうなったからや」
「それは光栄です。」

茶化し合って笑い合う
なにも変わらなくて嬉しくて、悲しい
これが本題までの前座でしかないことを知っているから


「あんな、今の私のこと、教えてほしいんよ」

だから、聞かれても動揺はしなかった

「……どうして?」
「フェイトちゃんに聞いても教えてくれへんし、なんや、知らなあかん気がして」

なんでやろね、とはやてちゃんは笑うが、目は笑っていなかった。
自然と声のトーンが下がるのがわかる。
はやてちゃんは頭がいいから、もう気づいているのかもしれない。

しばらく考え、覚悟を決める。
最後の忠告と真実を伝えるために

「はやてちゃんは…未来を知る覚悟ができてる?」

その言葉が意味するモノ
それを理解したうえで、はやてちゃんはコクリと頷いた






――――――――――――――――






「細かいことは私にも言えないよ」

そういってなのはちゃんにとっての過去であり、私にとっての未来を教えてくれた。

それはこの現象すべてに説明のつくものだった






八神はやてはこの未来に存在していない




いや、存在が消滅したというべきか。
今を生きる彼女たちの友人である八神はやては、とある事件に巻き込まれその命を散らせた。

聞いた瞬間、私は恐怖も絶望もなく、ただ「やっぱりそうなんや」と淡々と事実を受け入れていた。
だって、そんなものとっくの昔から隣に合って、むしろ此処まで生き延びているのが奇跡のようだから。
死にたいと思ったことはあまりない。けれど、死にたくないと思ったこともあまりないのかもしれない。
両親の死、闇の書による多くの人の死。私は死というものを知りすぎてしまった。
子どもが何を言う。と笑われるかもしれないが、子どもは子どもなりに考えているのだ。
私の場合はそれが諦めによる受け入れだっただけの話。


「本当は、フェイトちゃんが話さなきゃいけないんだけどね」

困ったような顔で苦しそうに言うなのはちゃんを抱きしめて首を振る。

「きっとフェイトちゃんには無理や。それに、なのはちゃんから聞けて良かった」
「…ありがとう」
「ううん。私こそ、ごめんなさい。」

背中に回った腕に力が込められる。
なのはちゃんは私の代わりに泣いてくれている。
泣けない私の代わりに。



「はやてちゃん。約束、してほしいの」
「約束?」
「そう」
「なんや?」

涙を拭いたなのはちゃんの瞳はいつも通り強い光を灯していた。
私の知っている真っ直ぐな眼差し

「どんなに苦しくても辛くても、絶対諦めないで」
「え?」
「生きる意志を忘れないで」

忘れないで
この言葉を覚えていられる保障なんて何もないのに

「約束だよ」

なのはちゃんは不思議な子だ
絶対忘れない、そんな気がするのだから



なのはちゃんは私の根底をひっくり返す約束を、簡単に取り付けてしまった






――――――――――――――――――――――――――





なのはちゃんと入れ替わりで戻ってきたフェイトちゃんは何も言わなかった。
ただ一言

「好きだったんだけど、きちんと伝えることができなかったんだ」

そう、呟いただけだった








沈黙が空気を支配する


ふいにフェイトちゃんは立ち上がると、何処かへと消えてしまった。

フェイトちゃんの好きは私の好きと同じ?
けれど、例えそうだとしても
その想いは私に向けられたものではなく、今この時に存在できなかった“私”に向けられたもの。


小骨のように引っかかっていた初めの態度。
今の私が小さくなったとは全く考えず、過去から来たと言ったこと。
そしてなにより、あのフェイトちゃんが泣いていたことが気になってしょうがなかったのは確かだ。


けれど、これは掘り起こしてはいけなかった
これだけは、私が見てはいけなかったのだ。

後悔の念で目頭が熱くなる。
今ここで泣いてはいけない。

勝手に見つけて勝手に傷ついて、相手を傷つけたことに泣く。
自分勝手にも程がある

そう、両手を顔に押し付ける。



視界を遮断したことによって、聴覚が微かな足音を拾った。
その足音は私の前で止まる。





「はやて、これ持っていてくれないかな」

両手を外され視界が開ける。
フェイトちゃんに手渡されたのはチェーンの通されたシルバーの指輪。
きっと“私”に渡せなかったもの

「これは、受け取れんよ…」
「いいんだ。はやてに、持っていてほしいから」

お守りってわけじゃないけど。なんて淋しげに笑いかけられたら受け取らないわけにはいかない。
そっと受け取ると指輪は温かくて、フェイトちゃんの想いが伝わってくるような気がした。

「はやてに、望まない選択肢を選ばせたくはないけれど…」

言葉を切って、私を見る。


「私は選んでほしくない」

首にかかる指輪を掬い上げ、口づけを落とされる。

「それでもダメなら…はやての想い“私”に伝えてあげてくれないかな」

子供をあやすように、私の目線に合わせて笑いかけられる。
不安そうに揺れる瞳が私をとらえて離さなかった。





―――――――――――――――――――――――――――――――





結局はやては自身の選択を変えられなかったし
私からはやてに想いを伝えることもできなかった

けれど、未来のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンと過去の八神はやてが出会ったことで
また違った未来を歩み始めていたのかもしれない







目を覚ますと、寝るときは遠かった愛しい人がこちらにすり寄って眠っていた。

「素直じゃないんだから」

苦笑いを浮かべ、背中に腕をまわす。

「素直やなくて悪かったな」
「はやて起きてたの?」

腕をぺちぺち叩かれるが、抱き寄せると大人しくなった。
なんだか今日は少し素直なようだ。

頭を撫でると真っ赤な顔で丸まってしまったが。



なんだか長い夢を見ていたかのようだ。
悲しいというより切ない夢。
よくは覚えていないけれど、なんだか妙に現実味を帯びていた気がする。

「ねぇ、はやてはいなくなったりしないよね?」
「あたりまえやん」
「ほんとに?」

夢の所為か、なんだかはやてが消えてしまうんじゃないかと不安になる。
そんな私にはやては優しくほほ笑んでくれた

「ほんまや。この指輪に誓うよ」
「ね、その指輪って誰からもらったの?」
「ん~ 秘密や」
「いっつも教えてくれないよね」

ちょっと妬けるんだよ?なんてむくれてみせるけど、はやてがとても大事にしている物に誓われることに少し安心もしていた。

「やって、本人は絶対覚えてへんもん」
「そう、なの?」


そう返すと苦笑いされてしまった。
なんだか面白くなくて、はやてを抱きしめる。
私の態度がおかしかったのか、はやてはくすくす笑う。
そして悪戯っ子のように囁いた。


「そんなに気になるんやったら二つ目、くれたらええやん」


懐かしむような優しい瞳が、私にせがんだ。
















おまけ

「今回はおまけはありません」
「せーこー誰に言ってるの?」
「いえ、なんでもありません」

「我らの出番はまだか!」
「…その件ですが、なんでもゲームの第二弾が決まったそうですよ」
「何!?」
「僕たちも出るの!?」
「内容に関してはさっぱりと」
「一大事ではないか。うぅむ」
「はやてに聞いてみる?」
「お言葉ですが、私たちが出る確率はかなり低いのではないでしょうか?」
「「まったくだ」」
「……」
「どうしたら我が活躍できるのだろう」
(その確率はほぼ0なのでは…)
「乗り込んだらいいんじゃない!?」
「おぉ!雷刃にしては冴えておるな!」
「えっへん」
「しかし、どこに乗り込んだらよいのだ?」
「……八神家、なんていかがでしょう?高町家でもかまいませんが」
「あそこにむかうなんて狂気の沙汰だろう」
「うんうん」
「では?」
「八神家にむかう!」
「おー!!」
(……馬鹿二人)






おまけマテリアルズ
ゲーム情報がまったくない時に書いた記憶があります
この時はまさか王様の嫁探しゲームになるとは思ってもいなかったww
いつかユーリも入れて書きたいですな



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