まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

拍手まとめ―セラムン編3

こちらも溜まってきたのであげますよ

9~11回分です

ピュア(まこ亜美)
勘違い(まこ亜美+α)
バレンタイン(まこ亜美)
個性(内部5人)

です
「亜美ちゃん!!」

突然大きな声を上げたまこちゃんを見ると、夕日に負けないくらい真っ赤な顔をしてこちらを見ていた。

「あの…手!繋いでも、いい、かな…?」



[ピュア]




というワケで、付き合ってから一か月で、私たちはやっと手を繋いだのです。

「おっそ!」

目の前の親友は心底呆れた顔でこちらを見ている。
あり得ないものを見るような目つきに見えるのは気の所為ではないだろう。

「気の所為じゃないわ。ってか、あんたたちどんだけピュアなのよ!」

そんだけピュアなら敵にも奪われるってもんよ!
何故か悪態をつかれたのだが、奪われたのは皆そうではないか。
そう反論してみると白い目で睨まれた。

「いーい?亜美ちゃん。別に大人の階段駆けあがれっていってんじゃないのよ。」

美奈子ちゃんは、もう少しお互いに歩み寄る努力をするべきなのでは?と言った。
自分たちの速度はもちろん大事であるけれど、大切な人ともっといろいろ共有できたらもっと楽しいのではないかと。

「それって大事なことなんじゃない?」

恥ずかしがる気持ちだって大事だけど、まこちゃんみたいにほんの少し勇気をだして前に踏み出せばもっと世界が広がるのよ。
優しい笑顔で諭される。こういうときの美奈子ちゃんはなんだかリーダーの感じがするから不思議。

「失礼ねぇ。私はいつだってみんなのリーダーよ!…ほら、いまは短いんだから!」

いつものやり取りの途中、突然体の向きを変えられる。
少し離れた場所にまこちゃんがいて、振り返れば笑顔の美奈子ちゃん。

「まずはお出かけとか、誘ってみなさい!」

さっきとは違った悪戯な笑みに、私の背中はとん、と押された。













「まこちゃんは?」
「二人っきりはちょっと…つらいかな」

美奈子ちゃんと亜美ちゃんの声
角を曲がる二人の姿を追いかけていた私の足が地面に縫いつけられたかのようにとまった




[勘違い]




「それで、最近避けているわけ?」
「いや、避けてるとかじゃないんだけど…」
「それは避けてるっていうのよ」

ため息をつくと、お返しとばかりにレイちゃんは盛大にため息をついた。

「ちゃんと確かめたワケ?」

首を振ると、レイちゃんは「やっぱり」といってまたため息。
そんなこと怖くてできるわけがない。


「今までだって楽しくしてたんだから、そんなはずないでしょ」
「でも亜美ちゃん優しいから…」

亜美ちゃんは優しい
だから、私を傷つけないように振舞ってくれていたのかもしれない。
本当は一緒に居たくないのに、お勉強も見てくれたしお泊りにもきてくれた。
私に気付かれないように隠してくれたのかもしれない。

「んなわけないでしょ」
「あたっ」

額にでこピンが炸裂した
少しじんじんする部分をさすっている私を睨みつける

「亜美ちゃんはそんな子じゃないわ」

自信をもって放たれた言葉
それは私よりも亜美ちゃんと長くいたレイちゃんだから言えるのかも知れない。
大した差じゃないとレイちゃんは言うけど、私にとってはとても長い時間。
埋められない時間の距離を羨ましいと思う。

「なんでそんなこと言えるんだい?」
「それは…」
「それは?」

立ち上がったレイちゃんが何か呟いた気がした
聞こえなくて首をかしげると、なんだか白い目で見られた

「私からは言えないわ。亜美ちゃんに聞きなさい」

それができていればこんなに悩んでいない

「うわぁ見捨てないで!」

頭を抱えて叫んでもレイちゃんは戻ってこなかった。





―――





最近まこちゃんが遠い気がする
なんだか二人っきりを避けられているような、そんな感じがする。

避けられている…?

本当にそうなら、どうしたらいいのだろう。
私はどうしたら…




「まこちゃんが遠い?」
「そう」
「…それは、まこちゃんの身長が伸びたってこと?」

昼休み、まこちゃんとうさぎちゃんが来れないと言うので美奈子ちゃんに相談してみた。
思ったままに伝えたのがいけなかったのか、美奈子ちゃんは言葉の意味をつかみかねているようだけど。

「違うわ。なんだか距離を置かれていると言うのか、その……避けられてる、というのか…」

できればそうあって欲しくはないのだけれど
最近のまこちゃんを見ているとそんな気がしてならない
現に今だって姿を現していないし

「んー、そうねぇ 言われてみればそんな気もしなくもないけど」
「でしょう?きっとまこちゃん私のこと嫌いになったんだわ…」
「それはないでしょ」

間髪いれず否定されて驚いている私に、美奈子ちゃんはずいっと近づいてきた。
距離をとろうと身を引くと、それに合わせて美奈子ちゃんはさらによってくる。

「何かはあったんだろうけどね、その考えだけはぜーったいにあり得ないわ!」
「ど、どうしてそんなこと言えるの?」
「そんなの二人見てればわかるわよ」
「私はわからないわ」
「そりゃ当事者だからじゃない?」

いつの間にか私もムキになって美奈子ちゃんに近づいていた。
お互い引く気がなく、何故か相手に掴みかからんとするような雰囲気でさえあった。
そんな時、タイミング悪く

「あ、お邪魔、だったかい…?」
「「あ」」

なんて、まこちゃんが現れた

「ごめんよ、じゃああたし先戻ってるから…」

違うと追いかけたかった。けれど声が出なかった。
一言残して寂しそうに去ってゆく背中が、やっぱり何処か遠かった。


「あー、こういうのの積み重ねってわけねー」

後ろで盛大にため息をつく声にゆっくりと振り返る。
美奈子ちゃんは心底やんなるという顔でこちらを見ていた。

「亜美ちゃん午後の授業さぼんなさい」
「え」
「たぶんまこちゃん屋上にいるから」

いーい?
と有無を言わせない表情に思わず頷く。
本当は授業をさぼるなんて良くないんだけれど、やっぱりまこちゃんのことは気になる。
そう言うと、美奈子ちゃんは満足そうに笑った。

「じゃあ、チャイムが鳴り終わるまではここにいること」
「え、ちょっと…」
「じゃーあねー」

美奈子ちゃんは私を置き去りにして、二人分の弁当箱を揺らしながら去って行った。




―――



屋上には先客がいた
正直今最も会いたくて会いたくなかった人だった



「あ、亜美ちゃん…どうしてここに?」
「まこちゃんに、会うために」

嵌められた
最初に脳裏をよぎった言葉に首をふる。
美奈子ちゃんと亜美ちゃんはやっぱり通じていたようだ。それなら面と向かって二人で言えばいいじゃないか。
そんな邪な考えがふつふつとわきあがってくる。

「今更、話なんてあるのかい?」
「え、」
「あたしより美奈子ちゃんの方がいいんじゃないのかい?」
「まこちゃん何言って…」

亜美ちゃんの顔が青くなっているのがわかる。
やっぱり。その表情を見ていたら誰だってわかるんじゃないか。
落胆や悲しみで感情がごちゃまぜになった私の口はどんどん言葉を吐き出す。

「この前だってそうだ……あたしと一緒はつらいって、美奈子ちゃんに言ってたじゃないか」
「そ、それは…!」
「なんだっていうんだい…?」


亜美ちゃんは俯いてしまって表情は見えない。けれどその姿だけで答えはもう出ているようなものだ。
辛くて、ぎゅっと目を瞑り唇をかみしめる。けれど自分からしゃべってしまったら負けだ。そんな気がしてじっと亜美ちゃんがしゃべりだすのを待った。

「あれは、あれはね」

亜美ちゃんの息を吸う音だけが聞こえる。
私も気づかれないように深呼吸。
いつの間にか下を向いていたけれど、顔を上げる勇気は、もちろんなかった。


「まこちゃんといると、」

「……」

「ドキドキして、その…苦しいって意味で」








「……へ?」

言われた言葉の意味が理解できなくて、思わず顔を上げる。
そこには顔を真っ赤にしてこちらを仰ぎ見る亜美ちゃんがいた。

「そ、それって」
「だ、だからねっ…」

一生懸命話す姿はいつも見ている亜美ちゃんだった。
徐々に状況が理解できはじめて、さらに真っ赤になる亜美ちゃんを思わず抱きしめた。


「はー、なんだ、なんだそうだったんだ…」

じわじわと安堵が身体中を巡る感覚に、さらに亜美ちゃんを抱きしめる。
不安を吐き出すように深く息を吐くと、少しずつあたってしまったことや疑ってしまった罪悪感がこみ上げてきた。
元はと言えば私が立ち聞きを勘違いして真意を確認しなかったことがいけないのだし。


「不快な思いさせちゃってごめんなさい」
「いや、あたしこそこんな勘違いしちゃって…ごめん」


二人してしばらく、屋上でごめんと言い続けた。
お互いがお互いを悪くないと思って、自分が悪いと言い合って。また喧嘩になりそうで、慌てて謝って。
繰り返していたらあまりに馬鹿らしくて二人で笑えてきた。


同じだけみんなにも謝らないとね

授業の終わるチャイムを聞きながら、最後に亜美ちゃんがゆったりと笑った。







おまけ
「ちょっとうさぎちゃん、頭押さないでよ!」
「ちがうよー!レイちゃんが押してるの!」
「私じゃないわよ!うさぎアンタ人の所為にしてんじゃないわよ!」
「もー二人とも静かにして!気づかれちゃうでしょ!」
「レイちゃんがうるさいんだよ!」
「あんたでしょーが!!」
「あーもう!喧嘩するなら別の場所にしてよ!…て」
「レイちゃんからだもん!…え」

「「…てかなんでレイちゃんいるの!?」」













バレンタインデー
それはどこぞのお菓子会社の陰謀から始まったイベント
それはこの学校も例外なく巻き込まれていて、男子も女子もどことなくそわそわして落ち着きがない。

下駄箱、机、はては待ち伏せ
あらゆる手段を使って渡そうと試みるものたち
それを回避するというのは至難の業といえよう。



「これ、どうしようかな…」

かさり、と音をたてた袋に入っているのはチョコレート
いつからか友チョコなんてものが生まれてしまったおかげで、袋いっぱいのチョコレートを持ち帰らないといけなくなっていた。
彼女たちの好意が嫌、というわけではない。けれどこの量をひとりで食べるのは辛い。
でもこれを加工したり他人に渡したりなんてできないし…

「まこちゃん?」
「はい!」

突然亜美ちゃんが現れたので、慌てて袋を後ろにかくした。
…しかし時すでに遅し、亜美ちゃんは少し困ったような顔でその袋を指さした。

「別に隠す必要ないじゃない」
「そ、そうなんだけど…」
「それとも何かやましいことでもしたの?」
「そんなことしてないよ!!」

つい立ち上がり大声を出してしまったが、亜美ちゃんは「冗談よ」と笑って私の隣に座った。

「随分たくさんもらったのね」
「うん。好意だからと思って…」
「でもそれでまこちゃんが苦しんでたら意味ないんじゃないの?」
「え…」

まだ何も言っていないのにまるでわかっているかのような言葉に、思わず亜美ちゃんの顔を見る。
なんでわかるの?目だけで聞けば、亜美ちゃんは自分の顔を指さした。

「まこちゃんの顔見てればわかるわ」
「そんなにわかりやすいかなぁ」
「さぁ どうかしら」

くるりと回って立ち上がると、「帰ろう」と手を差し出される
なんだか今日の亜美ちゃんは積極的だ
これもバレンタインデーだからかな?そう考えてると手を引っ張られた。

「なん…」

頬に当たった柔らかな感触と真っ赤な顔の亜美ちゃんに、何が起こったのかわかったのはしばらくしてからだった

「やっぱり私だけがいいから」









「最近出番が少ない私たち」
「そうねー」
「あたしはまもちゃんがいるから関係ないもーん」
「いや、そういう問題じゃないわうさぎちゃん!」
「え?」
「例え一緒にいられたからってね、報じられなきゃ意味ないのよ!!」
「そうなの!?」
「報じられる必要はないでしょ」
「ある!!」
「「!?」」
「なので私は考えました!」
「何をよ」
「どうして出番がないのか!」
「ほうほう。それはなんでですかい?」
「きいてくだせえうさぎの旦那」
「いいから早くしなさいよ」
「いったーい!!レイちゃんなにすんのよ!」
「アンタ達がうるさいからでしょ!」
「まーまー、ちょっとした遊びじゃない」
「…わかったから、早くしなさい」
「まずレイちゃんは、アニメキャラと漫画キャラの違いが原因ね」
「は」
「ぶっちゃけどっちか定まってないとかなんt…」
「メタ発言すぎるわ…」
「あたし!あたしは!?」
「あれね、文字にしちゃうと私とかぶるところかしら」
「ぇえ!?」
「というかぶっちゃけ、アニメのキャラでいくと、この三人被り気味なのよ」
「「!!」」
「だから今後もっと個性を出していく必要があると思うの」
「そ、それは」
「たしかに」


「あの三人、十分個性的だよなぁ」
「そうね…」




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