まこ亜美(セラムン)とフェイはや(なのは)を中心にSSやらを扱っています。 百合発言などがあるので、苦手な方はバックすることをオススメします。

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滾る!!頂き物!!

ふへへへ、ぐえっへっへ…


ysk様からフェイはやSSもらっちゃいましたよー!!
夏バテしてよかったー!!え


続きからドゾ




握られた手の温かさ




 頭が……重い。それに加えて鈍く痛む。体が横になっているのはわかるけど、どうしてこうなっているのかわからない。
 確か、さっきまで体育館でドッジボールをしてたはずなのに。
 不意に、右手が強く握られた。確かめるように、そっと握り返した。温かくて、どこかこそばゆい感覚。
 この感覚を、私はよく知っている。なんだっただろう。
 確かめるために、目を開けた。まぶたで遮られていた光が射し込んでまぶしい。
 ぼんやりとした視界の中、はっきりときらめいた。長い、金色の髪と、深い赤い瞳。

「は、やて……?」

 少しずつはっきりと見えるようになると、深い赤色を見つめた。本当に深くて、そこがないんじゃないかと思うくらい。まるで、彼女の優しさを表してるようだと思った。

 ──だって、こんなにもきれいなんやもん。

 そこから、温かく包まれている右手に視線を落とした。そっと上にたどると、着いた先はさっきのきれいな瞳。

「ふぇーと、ちゃん……?」

 急に、意識がはっきりとしてくる。目の前の状況を理解するために。
 そして理解。

「え、あ……ふぇ、ふぇいとちゃん!?」
「はやて?」

 顔が熱い。火がでるんじゃないかって思うくらい。繋いだ手も熱い。汗ばんできそうなくらいに。
 なのに顔は目の前の瞳にくぎ付けで、そむけられない。繋いだ手は、その温かさが放すことをためらわせる。
 これを八方塞がりというのだろうか。なんて場違いなことを思ったり。
 そうだ。目をつむればいいんだ。そうすれば、少しはこの恥ずかしさが薄れるかもしれない。
 ぎゅっと目をつむると、真っ暗になった。

「まだ、頭痛い……?」

 優しい声とともに、ふわっと髪に何かが触れた。

「ふぇいと、ちゃん?」

 気になって、恐る恐る目を開けた。視界の右はしに腕が見えた。肌がすき通るみたいに白くてきれいでうらやましい。
 なんかくすぐったくて体をよじると、髪がわさわさした。
 頭に、手をのせられてる。なでられてる。

「~~~っ!?」

 寝ているところを見られて、手だって握られて、頭もなでられて、今だって見られてて。すごく恥ずかしくて、どうかしそうなくらい。

「大丈夫?」
「うぅ……あほぉ」

 なんだかもういたたまれなくなって、毛布を引っ張って隠れた。根本的な解決にはなってないけど。

「や、やっぱり、まだ痛かった!?」

 なでられていた頭から、手が離れた。

「ぁ……」

 そうされるのが嫌なんじゃなくて、痛いわけでもなくて。ただ、恥ずかしかっただけ。なでられること自体は、嬉しかった。

「ごめんね、はやて…」

 被った毛布から目元だけを出して、そっと瞳を覗いた。



 私は、何をしているんだろう。
 さっきまでのことを思い返す。体育の授業でドッジボールをしていた。私とはやては別々のチームで、なのはが私の方、アリサとすずかがはやての方だった。
 試合が開始してしばらくは一進一退の攻防で、なかなか差が開かなかった。それに時間がなくなってきて少しあせっていたのもあった。
 試合が終盤にさしかかったあたりに、それは起こった。
 向こうのエース、すずかを狙って投げたボールがそれて、はやてに当たった。それも頭に。
 そこで試合は中断。私ははやてを保健室に連れてきて、今にいたるけど。

 ──本当に、何をしているんだろう。

 今度は無用心に触れて、傷つけている。

 ──最低だ。守るって約束、したのに。

 ごめんねと、言おうとしたら手に力が込められた。繋がっていた温かい手から。

「フェイト、ちゃん」
「はやて…」

 隠れていた瞳が覗いていた。綺麗な蒼い瞳が。

「い、痛くないから」
「え?」

 合っていた瞳がそれて、繋がってる手にはさっきよりも力が込められて。

「もう、大丈夫やから」

 もう一度、瞳が合って。

「本当…に?」

 うたがいたくはないんだけど、はやてはときどき強がるから、うそを言ってるのかもしれない。

「うん。平気やから」

 だけど、そんな心配は空振りで終わった。見つめてくる蒼い瞳が、うそじゃないって、本当だって。

「うん……」

 満ちる静けさに迷った。なにを言えばいいのか、どうすればいいのかわからない。

「フェイトちゃん」

 名前を呼ばれて、また綺麗な瞳と合う。今度は花がほころびたみたいな笑顔も一緒に。

「フェイトちゃんっ」
「はやて」

 名前を呼びかえすと、つぼみが開いて、満開の花が咲いた。
 どうしてかわからないけど、はやての笑顔を見てると、嬉しくなる。

 この笑顔を、守りたいって思う。

 窓から射し込む陽光が、暖かい。手から伝わる温度が、くすぐったくて温かい。



おまけ



「テスタロッサ……!」
「えっと、…シグナム。な、なんでしょうか?」

 体育の出来事から数日後の休み。私は一人ではやての家に来ていた。
 そして家に上がるやいなや、するどい視線が刺さる。

「言わずともわかるだろう」

 突然のことで、目を白黒させているとレヴァンティンが突き付けられた。

「お前が主はやてにされたことだ」
「で、ですからあれは事故で……」
「言い訳は聞かん」

 今にもバリアジャケットを展開して斬りかかって来そうな勢いで。
 冷や汗が、一筋流れたのを感じた。

「シグナム! なにしてるん!?」

 するどい声が響いた。

「あ、主はやて!? これは……その、」
「あれは事故やって何回も言うたやろ?」
「で、ですが主はやて、私は──」
「はいはい、邪魔ものは向こうへ行きましょうね~」
「シャ、シャマル!? 放せ、話しはまだ終わってないっ!」

 とんとん拍子にシグナムは連れていかれて、玄関には私とはやてだけになった。

「ごめんなぁフェイトちゃん」
「う、ううん。平気だよ」
「うちの子たちは大げさなんやから」

 そう言ったはやての笑顔は、少し照れくさそうで、だけども嬉しそうで。

「はやては、可愛いね」

 その笑顔を見ていて、思った。守りたいなって。

「そ、そそそんなことあるわけないやろっ!?」

 それより立ち話もあれやからあがってと、はやてはそそくさと行ってしまった。

 握られて握りかえした手の温かさの意味を知るのは、もっとずっと先のこと。

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